【乗車記】ロシアの夜行バスに初めて乗ったが限界すぎた【非推奨】

 

 

はじめに

 

ロシアでの長距離移動手段はもっぱら鉄道だ。鉄道が充実しているので大抵の都市なら行くことが出来るし、わざわざ夜行バスに乗ることはない。

あるいはかなり長距離なら飛行機に乗ったほうが効率がいいだろう。

 

今回、ヴォルゴグラードからロストフに移動しようとしたが、残念なことに当区間は3日に1本しか列車が走っておらず、自分が移動したい日には列車が無かったので、Something newを得るためにもロシアのヤコバに乗ることにした。

 

ロシアの夜行バスに乗ると一体どうなってしまうのか!

 

いや、どうにもならんけど。

 

 

不便な場所にあるヴォルゴグラード バスターミナル

 

まず切符を買わなければなるまい。

アフトヴァグザールヴォルゴグラードのサイトでもクーピッチ出来るらしいが、外国人としては入力ミスで揉めるのも嫌だし、実際にバスターミナルのKACCAにいって買うことにした。

 

ヴォルゴグラードの長距離用バスターミナルなのだが、このバスターミナル、バスターミナルとしてあるまじき不便なのである。

鉄道駅 Volgograd-1から線路を挟んで反対にあり、徒歩8分程度、600mの距離に位置する。まぁ広大なロシアで600mくらいなら短い方か。

 

だが、残念なのはこのバスターミナルへ発着する市内交通のバス停が無いのである。

最も近いバス停でも鉄道駅と同じあたりにあるので、徒歩8分かかる。重い荷物を持っているので10分以上はかかった。

ロシアでの大抵のバスターミナルは何だかんだ市内交通のバス停も併設しているので、ヴォルゴグラードバスタは(ワイ体感の)平均と比較して不便だと思う。

 

まぁ日本の鍛治屋橋バス停とかもカスみたいな場所にあるので、似たようなものだと想像して頂ければわかりやすいだろう。

 

で、到着

 

鉄道駅と同じく、入り口で荷物検査があった。

 

切符を購入

 

鉄道と同じ点はパスポートを出して買う事。記名式のチケットだ。

ここで荷物(バガージ)があるか聞かれたが、ゴニャゴニャとジャップ仕草で曖昧に言っていたら結局荷物預け無しの切符が出た。

1175 P およそ1762円

距離は約470kmなので、高くも安くもない。

券はレシート。出発15分前に来るように言われた。

 

バスターミナルの便所は25ルーブルだった。

 

 

乗車

 

21:00発に合わせでバスタへ。

売店で乗車中に飲むための水を購入。ロシアではペットボトルの水は安い。500cc 20Pで購入 (30円)

コンガスもシンガスも両方あるが僕はこのときはシンガスにした(何故か唐突にイタリア語)

 

青春ドリーム ロストフ ナ ドヌ号

NEOPLANというドイツのメーカーのバスだった。

 

荷物を預けようとしたら運転手に「150ルーブル!」と言われた。こんな事なら切符売り場で買っておけば良かった。

否、運転手の小遣いになるならまぁ切符売り場で買わなかったのも悪くない気はする(どっちやねん)

 

 

出発後、バスタから道をぐるぐる回りつつ鉄道駅の前と、どこか1箇所、合計2回の乗車ポイントで客を乗せた。

 

サービスエリア ドライブイン????

 

出発から1から2時間ごろ、一度休憩があった。

道路沿いのうら寂しい全然華やかでない見た目のカフェのところで停車。

窓からは明かりが漏れているものの、とにかくすげえ薄暗い。

当然駐車スペースは未舗装だ。

 

カフェで買い物をしてみた。ただ夜10時を過ぎているし、別に何か食いたいわけでもないのでスニッカーズを買っておいた。60 P

商品の値段はお高め。孤立した場所の店舗だからか、どれも通常の1.5倍かそれ以上の値段で売っていた。

 

 

やべえ便所

ところがこのカフェの問題は便所にある。

便所がボットンの、久々に見るレベルの汚さなのである。トイレというか、穴だよね。

照明は完全にない闇なので、その穴(トイレ)の位置を知るためにスマホで照らさねばならない。ロシア人もそうしていた。

そして穴(トイレ)同士を区分ける壁はあるが、120cm程しかなく隣の人が見える。あなたの目が暗視カメラ並みに高性能ならね。

ドアは無いです。

 

幸い僕は尿意しかなかったので特に問題はなかったが、あの便所で大便はできればしたくないね。

25ルーブル払っても最初のバスタでトイレ行った方が良い。このボットン便所は無料だがいくらなんでもQOLが低い。

 

 

バス車内

 

車内はこんな感じ。カーテンが無いので道路の光は見えるが、そもそも都市間では道路にライトが無いのでそう問題にならないだろう。

 

 

リクライニングがゴミ

 

困ったことにリクライニング角度が全然足りない。左の席は誰かがリクライニングした跡だ。本当にこの角度までしか行かない。

4列シートで元々狭いこともあり、居住性は低い。

 

乗り心地についてなのだが、ヴォルゴグラード~ロストフは高規格の道路ではなく、一般の国道なので、基本的に揺れる。

(日本の国道よりは制限速度は速いはず。高速がある区間のロシアヤコバが快適かどうかは知りまへん。乗ってないし。)

 

 

常に夢を見ていた。眠りが浅かったんだろう。

忘れたけど。

 

 

あとで友人に、疲れが取れない、眠れなかった旨を言ったら、「大学生ならともかく、アラサーなんだから夜行バスとか無理じゃねw」と言われた。やめて。アラサーをサポートください♥

 

 

到着

 

470kmを  9時間10分で走破。遅れは無し。

 

ロストフ・ナ・ドヌ のバスターミナルに着いた。

こちらのバスタは、鉄道駅、トラムの電停、路線バスのバス停などすべてが近くにまとまっており、便利な立地だ。

というか言いづらいからロナドとかに縮めて良いだろうか?

 

 

感想

 

メリット

  • 鉄道が動いてない日程や区間を走る

 

デメリット

  • 荷物預けに金取られる
  • 椅子がリクライニングしない
  • 結構ゆれる
  • 全然寝た気がしない
  • トイレ休憩のトイレがやばい

 

 

結論

 

ヴォルゴグラード〜ロストフは鉄道で行ってもプラツカルト約1200Pだ。

プラツカルト=寝台なので、バスの椅子とおなじ値段。バスの居住性の低さを考えると、どう考えても鉄道がいい。

ロシアは鉄道が快適すぎる。

Рждのコスパが良すぎるんだ(ここでアゼルやイランやУЗと比べると話が違うので脇に置いておく)

 

Рждと比べたらヤコバなんてゴミです。間違いないね。

 

鉄道で行けるなら鉄道で池

 

おわり。

 

 

 

これも読んでみませんか